【東洋医学】理由もないのに不安・胸がざわざわ…50代女性の不安の本当の原因
何か悪いことが起きたわけでもないのに、なぜか不安になる。
家にいるだけなのに、胸がざわざわする。
夜、布団に入ると「この先、大丈夫かな」と考え始めて、眠れなくなる。
ちょっとした体の変化だけで、「何か病気だったらどうしよう」と心配になる。
50代になって、こうした日が増えた方は少なくありません。
そして多くの方が、こう思います。
「私、気にしすぎなのかな」
「性格が弱くなったのかな」
昔は、こんなに不安になることはなかったのに。
そう感じているなら、この記事を最後まで読んでみてください。
理由が分からない不安ほど、頭だけで何とかしようとすると、抜け出しにくくなります。

目次
不安と緊張は、繰り返します
夜、寝ようとしているとき。
明日の仕事。夫のこと。子どものこと。親のこと。お金のこと。老後のこと。
次から次へと頭に浮かんでくる。一つ考え始めると、止まらなくなる。
それでも翌朝には、「なんで昨日、あんなに心配していたんだろう」と思う。
あるいは、買い物に行っただけなのに、急にドキドキする。胸が苦しい気がする。息が浅く感じる。
すると今度は、「この動悸、大丈夫かな」と、また不安になります。
不安になるから、体が緊張する。
体が緊張するから、さらに不安になる。
この繰り返しの中にいると、自分が弱くなったように感じてしまいます。
「50代だから全部、更年期」と決めつけない
50代前後は、女性ホルモンの状態が大きく変わる時期です。
人によって、イライラする。気分が落ち込む。眠れない。動悸がする。
こうした変化が起こりやすい時期であることは、確かです。
ただ、すべてを更年期のせいにしてはいけません。
私は薬剤師ですので、ここは大切にしています。
次の症状が続くときは、医療機関へご相談ください
- 強い動悸
- 胸の痛み
- 息苦しさ
- めまい
- 強い不眠
また、不安が強くて外出できない、眠れない日が続いているというときも、一人で抱え込まないでください。
医療で確認するところは、きちんと確認する。
そのうえで、もう一つ見てほしいものがあります。
普段の、心と体の緊張です。
最近、ちゃんと息を吐けていますか。
肩に力が入っていませんか。
嫌なことがあっても「大丈夫」と言って、我慢していませんか。
何年も自分の気持ちを後回しにしていると、体はずっと緊張したままになっていることがあります。
頭の中だけで、不安は消せません
不安になると、多くの方は頭の中で不安を消そうとします。
「大丈夫」
「考えないようにしよう」
「気にしない、気にしない」
それでも、不安になる。
すると、「なんで私はこんなに弱いんだろう」と、さらに自分を責めてしまいます。
でも、考えてみてください。
怖い映画を見たとき。
頭では「これは映画だから大丈夫」と分かっていても、心臓はドキドキしますよね。
つまり不安は、頭の中の考えだけではなく、体の反応とつながっています。
だから、頭だけで消そうとしてもうまくいきません。
不安は、家の火災報知器と同じ働きをしています
本当に火事のときには、鳴ってもらわないと困ります。
不安も同じで、危険を避けるために必要なものです。
ところが、疲れやストレスが重なっていると、火災報知器が敏感になっているように感じることがあります。
煙も出ていないのに、鳴ってしまう。
そういうとき、火災報知器を壊しても解決しません。
必要なのは、報知器を責めることではなく、どうしてこんなに敏感になっているのかを見てあげることです。
「どうして不安になるの?」
ではなく、
「今、私の心と体は、何に反応しているんだろう?」
そう見方を変えると、変わってきます。
東洋医学では、不安は「腎」と結びついています
東洋医学には、感情と体を結びつけて見る考え方があります。
怒りは、肝。
思い悩みは、脾。
悲しみは、肺。
そして、恐れや不安は、腎。
不安が続くときは、腎のはたらきと切り離せない、と考えます。
腎とは、体の底で全体を支えている力のことです。
下が支えているから、上が落ち着いていられます
もう一つ、心という考え方があります。
東洋医学でいう心は、心臓だけではなく、意識や精神をつかさどるところです。
この心と腎が、上下で行き来しています。
下の腎が支えているから、上の心が落ち着いていられる。
ところが50代は、腎の力が少しずつ変わっていく時期です。
下で受け止める力が弱ると、氣が上に昇ったまま、下りてこなくなります。
その結果が、
胸のざわざわ。
動悸。
眠れない。
考えごとが止まらない。
つまり、胸がざわざわするのは、気持ちの弱さではありません。
氣の置き場所が、上に偏っている状態だと見るのです。
でしたら、やることは一つです。
上に昇った氣を、下ろしてあげればいい。
椅子に座ったままできる、氣を下ろす氣功
道具はいりません。椅子に座ったままできます。
① 座り方を整える
両足の裏を床につけます。坐骨で座って、背骨を立てます。胸を張らず、腰は反らないように。顎を引くのではなく、鼻を少し後ろへ引きます。頭のてっぺんが、上から一本の糸で軽く引かれているようにイメージします。
② 肩を上げて、ストンと落とす
肩を一度上げて、そのままストン。もう一度、上げて、ストン。
③ 両手のひらを外へひねる
両手のひらを体に向けて、胸の前に用意します。自然に息を吸って、吐きながら両手のひらを外側へゆっくりひねっていきます。吐き切ったら、吸いながら戻します。これを2回。
腕には、裏表6本の経絡が通っています。腕をひねって経絡を刺激すると、腕だけではなく、全身の氣の巡りが良くなります。
④ 頭の上から、丹田まで下ろす
両手を頭の上へ上げ、手のひらを下に向けます。息を吸って、吐きながら両手をゆっくり下ろします。
頭、顔、喉、胸、みぞおち、お腹、そして下腹部へ。
頭の中にあった心配ごとも、胸のざわざわも、手と一緒に下へ下ろしていくようにイメージしてください。
⑤ 丹田で呼吸する
おへその少し下、丹田に両手を重ねます。自然に吸って、ゆっくり吐きます。もう一度、吸って、吐きます。
終わったら、最初と比べてみてください。
肩。胸。呼吸。頭の中。
少しでも違いがあれば、その感覚を覚えておいてください。
分からなくても大丈夫です。
大切なのは、不安を消すことではなく、自分の状態に気づけるようになることです。
動画で一緒にやってみてください
文章だけでは、間の取り方や呼吸の長さが分かりにくいと思います。
動画の後半で、この氣功を一緒にやっています。見ながら、そのまま動いてみてください。
不安になった自分を、責めないでください
不安が出てきたときに、「こんなことで不安になる私は弱い」とは思わないでください。
ずっと周りの人を優先してきたご自身に、「そろそろ、自分のことも見て」と、心と体が知らせているのかもしれません。
本当は、何が怖いのか。
本当は、何を我慢しているのか。
本当は、これからどう生きたいのか。
その感覚を、少しずつ取り戻していく。
それも氣功の大切な役割だと考えています。
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