気功・太極拳とは?効果・やり方・呼吸法について解説します
太極拳には気功法としての効果があるので、気功・太極拳と一括りで言われる場合があります。
古来より中国では、気功ではなく導引吐納(どういんとのう)と呼んでいました。
呼吸法で気の流れを良くすると言う意味なので、導引吐納と気功は同じ健康法と言えるでしょう。
近代に入り、日本と中国との深い交流があり、中国でも気功と言う呼び方が一般的になったようです。
気功と太極拳を紹介して行きます。
目次
気功・太極拳とは
太極拳は気功法の一つなので、気功・太極拳と言われる事があります。
気功法には様々な種類があり、そのうちの一つが太極拳です。
武術のために、加齢による衰えの予防のために、太極拳では腎氣(じんき=生命活動のエネルギー)を養って活力がみなぎるような強い体をつくります。
腎氣を養うためには、規則正しい生活と適切な食事と気功法である太極拳が必要です。
生まれた時から持っている元気と食事からのエネルギーを合わせた腎精(じんせい)と呼ばれるものを腎氣に変化させて、体の隅々まで行き渡るようにすると病気に負けない体になります。
腎氣が体の隅々まで届けば、免疫機能が最大限に発揮されて病気にならない強い体を手に入れられるでしょう。
太極拳は気功法の一つで、病気に強い体をつくります。
太極拳と気功との違い
太極拳は気功法であり武術ですが、一般的な気功法には武術の要素はありません。
昔から中国や日本には様々な気功法が伝わっています。
中でも末期癌を克服した人が作った気功法などが近年は有名な気功法のトップですが、簡単な動作や歩行法と呼吸法を組み合わせたものが多いです。
気功法で大事なのは体をゆるませる事です。
力みを抜いてゆるんだ体で呼吸に合わせて(套路≒型)をすると、とても気の流れがよくなります。
氣≒血なので、気の流れがよくなると血流もよくなって体が温まるのを感じるでしょう。
血流が良くなれば免疫細胞が体の隅々まで運ばれるので、1日に5千個生まれる癌細胞を壊す事が出来ます。
太極拳や気功法を身につけて、病気に強い体をつくることは大変おすすめです。
太極拳は気功法であり武術ですが、一般的な気功法には武術の要素はありません。
太極拳とヨガの違い
太極拳の目的は身を護って幸せな人生を全うすることですが、ヨガの目的は心の安定です。
もちろん太極拳を練習して行けば心が安定しますが、自分や家族や周りの人を病気や暴力から護ることが一番の目的になります。
ヨガが一番の目標にしているのは心の安定です。
インドで古い時代に生まれたヨガは、仏教と同じく涅槃寂静(ねはんじゃくじょう=悟りの境地・心安らかな状態)を目指します。
ヨガのポーズはアーサナと呼ばれ、太極拳の中定(ちゅうてい=同じ姿勢を維持する練習)と同じものです。
ヨガは健康を目的にしていませんが、アーサナで氣の流れが良くなって結果的に健康になれます。
ヨガでは氣のことをプラーナと呼び、光の粒子のように見えると言われていますが、私が見る氣と同じものだと思いました。
私が初めて氣を見た時は大量の小魚が泳いでいるようだと思ったことを覚えています。
太極拳の目的は身を護って幸せな人生を全うすることですが、ヨガの目的は心の安定です。
気功・太極拳の効果
太極拳や気功法には、病気に強い体になって肌が綺麗になる効果があります。
体をゆるめて太極拳や気功法を行うと血流が良くなって氣の流れが良くなり、健康の維持や病気の予防や病気の改善が期待できるでしょう。
血流が良くなって毛細血管が開けば、肌の状態が良くなって健康的な美しい肌になれます。
また、太極拳や気功法を行うことで心が安定すれば、ストレス性の肌荒れなどを予防出来るでしょう。
大きな怪我や病気をした人の体力回復にも太極拳や気功法はたいへん効果的です。
体をゆるめて呼吸に合わせて太極拳や気功法を行えば、負荷の少ない軽い動作でも、とても体が温まります。
太極拳や気功法には、病気に強い体になって肌が綺麗になる効果があります。
気功・太極拳のやり方
気功法と太極拳のやり方を以下のように紹介します。
- 昇降功
- 開合功
- 八段錦一
- 陳式太極拳の雲手
太極拳は優れた気功法の一つです。
体をゆるめて呼吸に合わせて動画の講師と一緒にゆっくり動いてみてください。
とても体が温まるのを感じるでしょう。
昇降功
太極拳の一式目、起勢(きせい)の動きを繰り返します。
身体の上下の血流が良くなり、連携が上手く行くようになり、体調が改善されるでしょう。
手を上げるのが大変でしたら、身体に近づけて少しだけ動かしてください。
1つ目は上げる時に息を吸って、下げる時に吐いています。
鼻ですって鼻で吐くのが基本です。
2つ目は息を吸って吐きながら上げて、息を吸って吐きながら下げています。
開合功
肩幅ぐらいで立って、胸の前または下腹部の前で手を開いたり閉じたりします。
血流が良くなって体調が改善されるでしょう。
息を吸った時に体が膨らむので手が広がって、息を吐いた時に体がしぼむので手が閉じると言うようにイメージします。
八段錦一
両手で天を支える形です。
血行を良くして、胃腸を整え、心身をリラックスさせ、肩こりを改善し、腕力をつけ、身体の上下の連携を改善します。
陳式太極拳の雲手
陳式太極拳の基本功「雲手」(うんしゅ)です。
ゆったりと呼吸しながらゆっくり気持ちよく動作してみてください。
気功・太極拳の呼吸法
太極拳や気功法では、動作に合わせてゆっくり呼吸します。
腕を上げる時に吸って、下げる時に吐くのが基本ですが、苦しくならない様に数回に分けて呼吸しても良いので調整してみてください。
肺に3割ぐらいの空気を残して、動作の終わりに吐き切れるようにすると良いでしょう。
空手の息吹のように肺の空気を少しも残さず吐ききる必要はありません。
息吹も優れた呼吸法ですが、太極拳を健康のための気功法として練習する場合はゆったり余裕を持って呼吸してください。
息を吸う時は丹田(たんでん≒下腹部)に氣を取り込み、吐く時は氣が全身の隅々まで行き届くようにします。
氣感が無くても、気を取り込んで全身に巡るように意識すれば氣の流れがよくなって血流も良くなるでしょう。
氣感がある人は太極拳や気功法の練習後には必ず収式をしてください。
太極拳や気功法では、動作に合わせてゆっくり呼吸します。
まとめ:気功・太極拳とは何かを知り、実践しよう
太極拳は気功法の一つなので、気功・太極拳と言われる事があります。
気功法には様々な種類があり、そのうちの一つが太極拳です。
太極拳では腎氣(じんき=生命活動のエネルギー)を養って活力がみなぎるような強い体をつくります。
太極拳や気功法で大事なのは体をゆるませる事です。
力みを抜いてゆるんだ体で呼吸に合わせて動くと、とても気の流れがよくなり、肌の状態も良くなります。
氣≒血なので、気の流れがよくなると血流もよくなって体が温まるのを感じるでしょう。
血流が良くなれば免疫細胞が体の隅々まで運ばれるので、1日に5千個生まれる癌細胞を壊す事が出来ます。
太極拳は気功法であり武術ですが、一般的な気功法には武術の要素はありません。
肌が綺麗になって病気に強いからだをつくる為に、太極拳や気功法を始めてはいかがでしょうか。